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仲介手数料無料のデメリットとは?仕組みと損しない選び方を解説

更新日: 2026年7月27日

仲介手数料無料のデメリットとは?仕組みと損しない選び方を解説

仲介手数料無料には、初期費用を直接減らせる大きなメリットがあります。一方で、無料対象となる物件が限られる、別費用やサービス範囲を確認する必要があるなど、契約前に知っておきたい注意点もあります。

ただし、「仲介手数料無料なら必ずサポートが悪い」「価格交渉をしてもらえない」とは限りません。実際のデメリットは、無料という料金設定そのものよりも、無料になる条件や総額を確認せずに会社を選ぶことから生じます。

この記事では、仲介手数料が無料になる仕組みと4つのデメリットを、購入・売却・賃貸の違いも含めて解説します。無料会社と有料会社のどちらが自分に合うか判断できるチェックリストも紹介します。

結論|仲介手数料無料の4つのデメリット

仲介手数料無料の不動産会社を利用するときに、確認すべきデメリットは次の4つです。

  1. 無料になる物件や取引が限定される場合がある
  2. 別名目の費用や付帯サービスが設定されている場合がある
  3. 対応方法やサポート範囲が希望と合わない場合がある
  4. 価格・条件交渉に対する会社との利害が一致しない場合がある

いずれも、すべての無料会社に当てはまる欠点ではありません。契約前に適用条件、見積総額、サービス範囲、交渉方針を確認すれば、多くの認識違いを防げます。

確認項目問題がなければ説明が曖昧なら
無料対象希望物件が対象候補が限定される可能性
見積総額有料会社より安い別費用を含め再比較
サポート範囲必要な支援を受けられる追加料金や対応外を確認
交渉方針希望を相手方へ伝える担当者・会社を再検討

そもそも不動産の仲介手数料とは?

仲介手数料とは、不動産会社が売主と買主、または貸主と借主の間に入り、契約成立を支援したことに対して受け取る報酬です。

不動産会社は、物件情報の提供、内見の調整、条件確認、相手方との連絡、重要事項説明、契約書類の準備などを行います。仲介手数料は原則として契約成立に対する成功報酬であり、相談や内見だけで契約に至らなかった場合は通常発生しません。

仲介手数料には法律上の上限がある

宅地建物取引業者が受け取れる仲介手数料には、宅地建物取引業法に基づく告示で上限が定められています。一方、下限は定められていないため、上限より安くしたり無料にしたりすることは可能です。

売買の場合

物件価格が800万円を超える売買では、依頼者の一方から受け取れる仲介手数料の上限を、一般的に次の速算式で計算できます。

物件価格×3%+6万円+消費税

例えば、物件価格3,000万円の場合は次のとおりです。

3,000万円×3%+6万円=96万円(税抜)

消費税10%を加えた上限は105万6,000円です。買主の仲介手数料が無料なら、この費用を削減できる可能性があります。

なお、2024年7月1日以降、価格800万円以下の宅地・建物は「低廉な空家等」の特例対象となり、依頼者の一方から受け取れる上限は33万円(税込)です。使用中か空室かは問いません。詳細は国土交通省「不動産取引に関するお知らせ」で確認できます。

賃貸の場合

居住用賃貸の媒介では、貸主と借主から受け取れる仲介手数料の合計は、原則として賃料1か月分+消費税までです。

依頼者の一方から受け取れる金額は原則0.5か月分+消費税ですが、媒介の依頼を受ける際に承諾を得ている場合は、一方から1か月分+消費税を受け取ることがあります。

例えば家賃8万円で、借主負担が1か月分+消費税なら8万8,000円です。無料になれば、この金額を家具・家電や引越し費用に回せます。

仲介手数料を無料にできる4つの仕組み

無料だからといって、不動産会社が報酬なしで業務を行っているとは限りません。取引相手側からの報酬や直接取引など、別の収益構造があります。

1.売主・貸主側から報酬を受け取る

購入では売主側、賃貸では貸主側から報酬を受け取れる場合、買主・借主の仲介手数料を無料にしても収益を確保できます。

1社が売主側と買主側の双方を仲介する取引は、一般に「両手仲介」と呼ばれます。ただし、無料の仕組みは両手仲介だけではありません。別の不動産会社が売主側・貸主側を担当し、客付けした会社へ報酬が支払われる物件もあります。

2.不動産会社が売主・貸主となる

不動産会社が所有する物件を直接販売・賃貸する場合、第三者による仲介がなければ仲介手数料は発生しません。

これは「仲介手数料を割り引いた」のではなく、そもそも仲介取引ではないという違いがあります。広告や契約書に記載された取引態様が「売主」「貸主」なのか、「媒介(仲介)」なのか確認しましょう。

3.管理収入など別の収益源がある

賃貸物件を管理する会社は、貸主から管理料などを得ていることがあります。空室を早く解消することが管理業務にもつながるため、自社管理物件の借主側仲介手数料を無料にするケースがあります。

管理料と仲介手数料は別の対価です。「自社管理だから必ず無料」ではないため、個別の料金確認が必要です。

4.オンライン化と業務効率化で運営費を抑える

実店舗や紙媒体への依存を減らし、物件提案、連絡、契約準備をオンライン化することで、運営費を抑える会社もあります。削減したコストを料金へ反映できれば、借主・買主の負担を下げながら必要なサービスを提供できます。

無料の理由が業務効率化である場合は、店舗相談、現地集合、書類の受け渡しなどがどのような方法になるかを確認しておくと安心です。

仲介手数料無料の4つのデメリットと対策

ここからは、無料会社を利用するときに実際に起こり得るデメリットと、その回避方法を解説します。

デメリット1.無料になる物件や取引が限定される

売主・貸主側から報酬が得られない物件は、無料対象外になる場合があります。そのため、「仲介手数料無料」を絶対条件にすると、紹介可能な物件の中から一部が候補から外れる可能性があります。

ただし、無料会社が市場の物件をまったく紹介できないという意味ではありません。無料対象外でも、通常料金や割引料金で紹介できる場合があります。

対策

問い合わせ時に、次の3点を確認しましょう。

  • 希望物件が仲介手数料無料の対象か
  • 対象外の場合はいくらかかるか
  • 無料対象と対象外を含めて物件提案してもらえるか

物件URLを送って個別に確認すれば、内見後に料金条件が分かる事態を避けられます。

デメリット2.別名目の費用や付帯サービスが設定される場合がある

仲介手数料が0円でも、書類作成費、サポート費、ローン事務代行費、消毒費などが見積書に含まれる場合があります。

これらの費用が存在するだけで不当とは限りません。別のサービスを実際に提供する対価であり、内容と料金に合意していれば問題のないケースもあります。注意したいのは、内容が不明確なまま必須費用として請求されたり、仲介手数料と実質的に同じ業務を別名目にしたりする場合です。

対策

見積書の各項目について、次のように確認します。

この費用は誰が設定しており、どのサービスの対価でしょうか。契約上必須ですか、それとも任意で外せますか?

回答は口頭だけでなく、見積書やメールなど後から確認できる形で残しておきましょう。

デメリット3.サポート方法が希望と合わない場合がある

オンライン中心の会社では、店舗での対面相談や担当者同伴の内見ではなく、LINEやビデオ通話、現地集合を基本とする場合があります。対面で一から説明を受けたい人にとっては、不便に感じる可能性があります。

一方、オンラインで迅速に進めたい人には、来店時間を減らせるメリットになります。これは一律の「品質低下」ではなく、サービス形式との相性の問題です。

対策

契約前に必要な支援を整理し、次の項目を確認します。

  • 連絡手段と対応時間
  • 内見方法と同行の有無
  • 価格・賃料や契約条件の交渉対応
  • 住宅ローンや入居審査に関する支援
  • 重要事項説明と契約手続きの方法
  • 契約後や鍵渡しまでの問い合わせ窓口

必要な支援が料金内に含まれていれば、無料であることを理由に避ける必要はありません。

デメリット4.価格・条件交渉で利害が一致しない場合がある

不動産会社が取引相手側から報酬を得る場合、「こちらの条件を十分に交渉してくれるのか」と不安に感じる人もいるでしょう。

ただし、無料会社が必ず交渉に消極的とは限りません。交渉結果は、物件の需要、売主・貸主の意向、申込状況などにも左右されます。有料会社でも希望どおりになる保証はありません。

確認すべきなのは、無料かどうかではなく、担当者が依頼者の希望を把握し、相手方へ適切に伝える方針かどうかです。

対策

希望条件を具体化して、申し込み前に交渉方針を確認します。

購入価格(または礼金・入居日など)について、この条件で相談したいと考えています。売主・貸主側へどのように伝える予定か、交渉できない場合の理由も教えてください。

大幅な値下げを当然の前提にせず、優先順位と契約意思を伝えると話を進めやすくなります。

仲介手数料無料について誤解されやすいこと

次の内容は、無料サービスに必ず伴うデメリットではありません。

よくある認識実際の確認方法
無料物件は価格・家賃が上乗せされている周辺の類似物件と価格・賃料を比較
無料物件は事故物件・不人気物件告知事項、物件状態、募集条件を個別確認
無料会社は専門知識が不足している宅建業免許、説明内容、担当者の回答を確認
無料なら法的保護が弱くなる料金とは別に重要事項説明と契約内容を確認
無料会社は審査や住宅ローンで不利審査主体と申込条件を確認

無料だから物件価格や家賃が上がるとは限らない

仲介会社が売主・貸主ではない場合、仲介手数料を無料にする会社が物件価格や家賃を自由に変更できるとは限りません。

一方、不動産会社自身が売主・貸主の場合は価格設定にも関与します。無料かどうかだけでは判断せず、同じエリア、築年数、広さ、設備などが近い物件と比較してください。

無料でも重要事項説明などは必要

仲介手数料が無料でも、不動産会社が宅地建物取引業者として仲介する以上、料金設定を理由に必要な手続きがなくなるわけではありません。

物件の権利関係、法令上の制限、契約解除、特約などは、重要事項説明書や契約書で確認します。説明が不十分な場合は、無料・有料を問わず質問してください。

仲介手数料無料と有料はどちらを選ぶべき?

料金だけでなく、物件、総額、サポートの3点で判断します。

仲介手数料無料の会社が向いている人

  • 初期費用をできるだけ抑えたい
  • 希望物件が無料対象になっている
  • LINEやオンラインで効率的に進めたい
  • 必要な条件を自分で整理して質問できる
  • 見積書を比較し、不要な費用を確認できる

有料の会社も比較した方がよい人

  • 無料対象外を含めて候補を最大限広げたい
  • 店舗で時間をかけて相談したい
  • 複雑な売買、相続、権利関係などの個別支援が必要
  • 特定の担当者や会社に依頼したい理由がある
  • 有料サービスの内容が費用に見合うと判断できる

無料と有料のどちらが優れているかではなく、支払う金額と受けるサービスが自分に合っているかが判断基準です。

損をしない不動産会社の選び方

1.同じ物件・同じ条件で総額を比較する

仲介手数料だけを比べると、他の費用差を見落とします。同じ物件、同じ契約日・引渡日、同じサービス条件で見積もりを取りましょう。

賃貸の比較例

家賃8万円の物件について、次の見積もりが提示されたとします。

比較項目A社B社
仲介手数料88,000円0円
独自事務手数料0円16,500円
任意サポート0円22,000円
比較対象の合計88,000円38,500円

B社は仲介手数料無料ですが、比較対象の差額は8万8,000円ではなく4万9,500円です。さらに、任意サポートを外せるなら差額は7万1,500円になります。

このように、「必須・任意」を確認して総額を比較することが重要です。

2.無料になる理由と対象範囲を確認する

信頼できる会社は、貸主・売主側から報酬を得る、直接取引である、オンライン化で運営費を抑えているなど、無料にできる理由を説明できます。

次の質問をそのまま使えます。

この物件で仲介手数料を無料にできる理由を教えてください。無料対象となる業務の範囲と、別途必要になる費用も見積書で確認したいです。

3.見積書で設定主体と任意性を確認する

賃貸の初期費用には、貸主、管理会社、保証会社、保険会社、不動産仲介会社など、異なる事業者が設定した費用が含まれます。

不動産会社にすべての費用を外す決定権があるとは限りません。「どの会社が設定した費用か」「必須か任意か」「代替できるか」を項目ごとに確認しましょう。

4.宅建業免許と説明の透明性を見る

会社概要や店舗情報に宅建業免許番号が掲載されているか確認します。免許情報は国土交通省の建設業者・宅建業者等企業情報検索システムでも検索できます。

免許の有無だけでサービス品質まで判断できるわけではありません。質問への回答、デメリットの説明、契約を急かさない姿勢なども含めて比較してください。

5.売却では販売方法とレインズ登録を確認する

売却時に売主の仲介手数料が無料になる場合は、どこから報酬を得るのか、他社から購入希望者を紹介された場合も対応するのかを確認します。

売主の意向に反して取引状況を隠し、他社への紹介を拒む「囲い込み」は、成約機会を狭める可能性があります。専任媒介・専属専任媒介では、レインズ登録証明書と売主専用画面から取引状況を確認しましょう。国土交通省の売主向け資料でも確認方法が案内されています。

大阪の賃貸で仲介手数料と総額を抑えたいならSumHomへ

SumHom(スムホム)不動産は、大阪に特化し、LINE・オンライン中心で相談から契約まで支援する賃貸仲介サービスです。

貸主側から報酬が得られる大阪市内の多くの物件では、借主の仲介手数料を0円にしています。実店舗などの運営費を抑えることで、低料金と契約支援を両立しています。

仲介手数料を無料にする代わりとして、SumHom独自の事務手数料や不要なオプションを上乗せしていません。ただし、貸主側の報酬条件などによって無料対象外となる物件もあります。

他社サイトで見つけた物件も、URLを送れば紹介可否や初期費用を確認できます。「仲介手数料だけでなく見積総額を比較したい」という方は、SumHom公式サイトから相談してください。

仲介手数料無料のデメリットに関するよくある質問

Q. 仲介手数料無料は本当にお得ですか?

A. 同じ物件・契約条件で他の費用も変わらないなら、無料になった分だけ負担を抑えられます。別費用やサービス条件を含めた総額で判断してください。

Q. 仲介手数料無料の会社は怪しいですか?

A. 無料というだけで怪しいとはいえません。売主・貸主側から報酬を得るなど、無料の理由と対象範囲を明確に説明できる会社か確認しましょう。

Q. 仲介手数料無料だと物件の選択肢は減りますか?

A. 無料対象に限定すると減る場合があります。ただし、対象外物件を有料または割引料金で紹介できる会社もあるため、取扱範囲を確認してください。

Q. 無料会社はサポートが悪いですか?

A. 一概にはいえません。オンライン化でコストを抑えながら支援する会社もあります。内見、交渉、契約後対応など、必要なサービスが含まれるか確認してください。

Q. 無料だと価格や礼金を交渉してもらえませんか?

A. 無料を理由に必ず交渉できないわけではありません。交渉の可否は相手方の意向や申込状況にも左右されます。担当者へ希望と交渉方針を確認しましょう。

Q. 仲介手数料以外の請求はすべて違法ですか?

A. 別サービスの対価が直ちに違法になるとは限りません。何の費用か、必須か任意か、金額に合意したかを確認してください。

Q. 自社物件なら必ず仲介手数料無料ですか?

A. 不動産会社が売主・貸主として直接契約するなら仲介手数料は通常発生しませんが、「自社管理」と「自社所有」は異なります。取引態様を確認してください。

Q. 仲介手数料無料でも重要事項説明はありますか?

A. 宅地建物取引業者が仲介する契約では、無料という料金設定を理由に重要事項説明が不要になるわけではありません。

まとめ|無料の条件と総額を確認すればデメリットを避けやすい

仲介手数料無料には、無料対象が限られる、別費用が設定される、サポート方法が合わない、交渉方針に不安が残る場合があるという4つの注意点があります。

しかし、これらはすべての無料会社に共通するデメリットではありません。「なぜ無料か」「どこまで無料か」「総額はいくらか」「必要な支援を受けられるか」を契約前に確認すれば、判断しやすくなります。

仲介手数料の有無だけで会社を決めず、同じ物件・同じ条件で見積もりとサービスを比較し、納得できる会社を選びましょう。