仲介手数料が安い不動産屋に変えるのは可能?変更時期と手順を解説
更新日: 2026年7月26日
同じ賃貸物件を扱える不動産屋が複数ある場合、仲介手数料が安い会社へ変更できる可能性があります。ただし、変更しやすいのは原則として入居申し込み前です。
申し込み後に変更する場合は、現在の申し込みをいったん取り下げ、新しい不動産屋から同じ物件を紹介できるか、管理会社が窓口変更を認めるかを確認する必要があります。契約成立後は、仲介会社だけを差し替えることは通常できません。
特に避けるべきなのは、最初の申し込みを残したまま別会社から二重に申し込むことです。管理会社の手続きを混乱させ、かえって契約が遅れる可能性があります。
この記事では、仲介手数料が安い不動産屋へ変えられる時期、正しい変更手順、見積もりを比較するポイントを解説します。
仲介手数料が安い不動産屋に変えてもよい?
不動産屋の変更自体が一律に禁止されているわけではありません。国土交通省の住宅の標準賃貸借媒介契約書(借主用)でも、借主が同じ目的の賃貸借媒介をほかの宅地建物取引業者へ重ねて依頼できる形が示されています。
ただし、この標準契約書は個別契約に必ず適用されるものではありません。また、複数社へ物件探しを依頼できることと、同じ部屋へ複数の入居申し込みを同時に出してよいことは別です。
変更できるかは、次の3点で判断します。
- 現在どこまで手続きが進んでいるか
- 変更先の会社が同じ物件を紹介できるか
- 管理会社が申込窓口の変更を受け付けるか
手続きの段階別に見た変更可否
| 現在の段階 | 変更のしやすさ | 必要な対応 |
|---|---|---|
| 問い合わせ・物件提案のみ | 比較的しやすい | 新しい会社の紹介可否と見積もりを確認 |
| 内見後・申込前 | 変更できる場合が多い | 元の会社へ辞退を連絡し、新会社が対応可能か確認 |
| 申込後・審査中 | 個別確認が必要 | 申込取り下げ、管理会社の承諾、新会社からの再申込 |
| 審査通過後・契約前 | 難しくなりやすい | 契約成立の有無、入居日、再審査の可能性を確認 |
| 契約成立後 | 仲介会社だけの変更は困難 | 賃貸借契約の解約条件として確認 |
「申し込み前なら必ず問題ない」「契約書へ署名するまでは自由」とも言い切れません。契約は署名・押印だけで成立するとは限らず、貸主・借主の合意状況など個別事情で判断が変わります。
申し込み前なら比較的変更しやすい
問い合わせや内見の段階で、入居申し込みも媒介条件への正式な合意もしていなければ、別の不動産屋へ相談しやすい時期です。
同じ物件を別会社へ依頼するときは、物件URLを送り、次の点を確認しましょう。
- 現在も募集中か
- その会社から紹介できるか
- 仲介手数料はいくらか
- 初期費用の総額と内訳
- 内見済みでも契約手続きを受け付けるか
- 独自の事務手数料や必須オプションがあるか
すでに元の会社が内見手配や条件確認を行っている場合は、無断で連絡を絶つのではなく、早めに辞退を伝えるのが適切です。
また、最初の会社による紹介や交渉を利用しながら、報酬だけを避ける目的で別会社や貸主との契約へ切り替えると、媒介契約の内容や経緯によってはトラブルになる可能性があります。変更前に、合意済みの媒介条件や請求の有無を確認してください。
申し込み後の変更は管理会社への確認が必要
入居申し込み後は、管理会社や家賃保証会社が審査を始め、貸主側でも募集停止や契約準備を進める場合があります。そのため、不動産屋を変えたいときは次の順序で対応します。
- 新しい不動産屋へ、同じ物件を紹介できるか確認する
- 現在の申込状況を正直に伝える
- 新しい会社から、管理会社が窓口変更を受け付けるか確認してもらう
- 元の不動産屋へ申込取り下げの意思を伝える
- 取り下げが確認できてから、新しい会社で申し込む
新しい会社へ確認する前に現在の申し込みを取り下げると、その間に別の申込者が優先される可能性があります。一方で、申し込みを残したまま新会社から重複申し込みを出すのも避けるべきです。順序は管理会社と両社の案内に従って調整します。
申し込み後は同じ審査結果を引き継げるとは限らない
窓口を変更すると、管理会社の判断で申込書の再提出や再審査が必要になる場合があります。審査を通過していても、必ずそのまま引き継がれるとは限りません。
ただし、「仲介手数料が安い会社へ変えたから審査で不利になる」と断定できるものでもありません。入居審査は貸主、管理会社、保証会社などが申込内容を基に判断します。変更による実務上の影響は、再手続きやスケジュールの遅れが中心です。
契約成立後は不動産屋だけを変更できない
賃貸借契約が成立した後は、貸主と借主の契約関係がすでに生じています。仲介手数料が安い会社を見つけても、成立済みの契約を維持したまま仲介会社だけを後から差し替えることは通常できません。
国土交通省の民間賃貸住宅に関する相談対応事例集では、賃貸借契約が成立すると、事前の媒介契約で合意した内容に基づき仲介手数料の請求権が発生すると説明されています。
契約後に取りやめたい場合は、仲介会社変更ではなく賃貸借契約の解約として扱われます。支払済みの仲介手数料、礼金、前家賃などが返還されるか、違約金が発生するかは、契約書と個別事情によって異なります。
「署名したが入金前」「重要事項説明は受けたが契約書は未提出」など境界が不明な場合は、契約成立の有無を不動産屋へ書面で確認しましょう。
仲介手数料が安い不動産屋へ変える手順
1.変更前に新しい会社から正式な見積もりを取る
広告上の「無料」「半額」だけを見て元の会社を断らないことが重要です。まず同じ物件について、変更先から初期費用の見積もりを取得します。
この物件を別の不動産会社で検討中です。御社からも紹介できますか。仲介手数料、独自費用、必須オプションを含む初期費用の概算を教えてください。
申込済みなら、その事実も伝えます。
現在、別会社を通じて申込中です。仲介手数料を含む条件を比較したいのですが、管理会社が申込窓口の変更を認めるか確認していただけますか。二重申し込みにならない手順も教えてください。
2.同じ条件で総額を比較する
仲介手数料以外の条件が違えば、正しい比較になりません。
| 比較項目 | 確認内容 |
| 仲介手数料 | 税込金額と計算対象の家賃 |
| 敷金・礼金 | 同じ募集条件か |
| 保証会社 | 同一プランか、初回・月額・更新料 |
| 火災保険 | 保険期間と補償内容 |
| 鍵交換費用 | 作業内容と税込金額 |
| サポート・消毒等 | 必須か任意か、設定者は誰か |
| 入居日 | 日割り家賃と翌月分家賃 |
| 違約金・退去時費用 | 契約書の条件が同じか |
同じ物件で敷金・礼金や家賃が異なる場合は、情報の更新時期や適用条件が違う可能性があります。新しい会社へ、管理会社の最新条件を確認してもらいましょう。
3.元の会社へ明確に辞退を伝える
変更を決めたら、元の会社へ電話だけでなく、メールやLINEなど記録が残る方法で伝えます。
ご対応いただきありがとうございました。初期費用を比較した結果、今回は別の不動産会社へ依頼することにしました。現在の申込手続きがある場合は、取り下げをお願いいたします。契約成立の有無、支払済み費用の扱い、追加で必要な手続きがあればご案内ください。
担当者への不満を並べる必要はありません。申込取り下げ、契約状況、金銭の扱いを明確にすることが目的です。
4.取り下げ完了後に新しい会社で手続きを進める
元の申し込みが残っていないことを確認してから、新しい会社で申し込みます。物件名、部屋番号、入居希望日、申込名義が同一かを確認し、管理会社側で重複扱いになっていないかも聞いておきましょう。
変更によって再審査や書類の再提出が必要になる可能性があります。入居希望日まで時間がない場合は、費用差だけでなくスケジュールも比較してください。
仲介手数料以外に確認したい不動産屋選びのポイント
独自費用や不要なオプションがないか
仲介手数料が安くても、事務手数料、契約サポート料、消毒・抗菌施工、24時間サポートなどが加算されれば総額は下がらない可能性があります。
ただし、「手数料が安い会社ほど別費用を請求しやすい」と一律にはいえません。各社の正式な見積もりを取り、費用が貸主・管理会社の必須条件か、仲介会社独自の任意サービスかを確認してください。
契約までに必要な支援を受けられるか
料金とサポート内容は別々に確認します。
- 募集状況と最新条件の確認
- 現地内見・オンライン内見
- 貸主・管理会社への条件確認
- 重要事項説明の実施方法
- 契約書類と初期費用の説明
- 入居日調整と鍵渡しの案内
国土交通省の重要事項説明制度の資料では、宅地建物取引業者は契約成立までに、取引条件などの重要事項を説明する義務があるとされています。価格だけでなく、説明が具体的で質問へ明確に回答する会社かも見ましょう。
口コミは参考情報として使う
口コミは担当者や店舗の傾向を知る材料になりますが、投稿者の主観や古い情報も含まれます。口コミだけで判断せず、免許情報、正式な見積もり、返信内容、説明の一貫性を確認してください。
オンラインで手続きを進められるか
遠方からの引っ越しや忙しい人は、オンライン内見、IT重説、電子契約への対応状況も比較材料です。ただし、「オンライン対応」と表示されていても、鍵渡しや一部書類は対面・郵送になる場合があります。どこまで非対面で完結するかを確認しましょう。
会社を変える前に、現在の会社へ値引きを相談する方法もある
会社変更には、申込取り下げや再審査、物件を確保できないリスクがあります。現在の対応に不満がなく、仲介手数料だけが問題なら、申込前に一度相談する方法もあります。
同じ物件について、他社では仲介手数料が〇円という見積もりでした。御社でも割引制度や見直し可能な費用はありますか。難しい場合は、現在の条件を踏まえて依頼先を検討します。
値引きに応じる義務はないため、断られたら同じ要求を繰り返さず、現条件で契約するか会社を変えるか判断します。
礼金やフリーレントは、基本的に貸主・管理会社の承諾が必要です。仲介会社へ交渉を依頼できますが、仲介手数料の代わりに自由に調整できる項目ではありません。
大阪で仲介手数料を比較するならSumHomへ相談できる
大阪に特化したSumHom(スムホム)不動産は、LINE・オンライン中心で相談から契約まで対応し、大阪市内の多くの賃貸物件を仲介手数料0円で紹介しています。
仲介手数料を無料にする代わりとして、SumHom独自の事務手数料や不要なオプションは上乗せしていません。物件や取引条件、貸主側報酬の状況などにより、0円の対象外となる場合があります。
現在ほかの不動産屋で検討している物件も、申し込み前であれば物件URLを送り、紹介可否や初期費用を確認できます。すでに申し込み後の場合は、申込状況を伝えたうえで個別確認が必要です。
仲介手数料と初期費用総額を比較したい方は、SumHom公式サイトから相談してください。
仲介手数料が安い不動産屋へ変える際のよくある質問
Q. 内見後に別の不動産屋へ変えてもよいですか?
A. 変更できる場合はあります。ただし、変更先が同じ物件を紹介できるか、内見済みでも対応するかを確認し、元の会社へ辞退を伝えてください。最初の会社との媒介条件や業務の進捗によっては、費用をめぐるトラブルが生じる可能性があります。
Q. 入居申し込み後でも不動産屋を変更できますか?
A. 管理会社が窓口変更や再申し込みを認めれば可能な場合があります。先に新会社へ紹介可否と手順を確認し、元の申し込みを取り下げてから進めてください。
Q. 審査通過後に会社を変えると、もう一度審査されますか?
A. 再審査や書類の再提出が必要になる可能性があります。審査結果を引き継げるかは、管理会社と保証会社の運用によって異なります。
Q. 申し込みをキャンセルすると違約金がかかりますか?
A. 申し込みを取り下げただけで必ず違約金が発生するとは限りません。ただし、賃貸借契約がすでに成立している場合や、個別に有効な合意がある場合は扱いが異なります。契約成立の有無と申込書・契約書の記載を確認してください。
Q. 元の不動産屋へ支払ったお金は返金されますか?
A. 名目と契約状況によって異なります。預り金、仲介手数料、申込金などの名目、受領証の記載、契約成立の有無を確認し、返金の可否と時期を書面で問い合わせてください。
Q. 仲介手数料が無料なら必ず乗り換えるべきですか?
A. 必ずしも乗り換える必要はありません。費用差、物件を確保できる可能性、再審査、入居日の遅れ、独自費用、サポート内容を比較して判断してください。
まとめ:申込前に総額を比較し、変更時は二重申し込みを避けよう
仲介手数料が安い不動産屋への変更は可能ですが、手続きが進むほど確認事項とリスクが増えます。最も比較しやすいのは入居申し込み前です。
申し込み後に変更する場合は、新しい会社が同じ物件を紹介できるか、管理会社が窓口変更を認めるかを先に確認します。元の申し込みを残したまま別会社から申し込まず、取り下げと再申し込みの順序を調整してください。
仲介手数料だけでなく、独自費用、必須オプション、入居日、退去時条件を含む総額で比べることが、実際の負担を抑えるうえで重要です。